不規則な生活や食習慣と運動不足ストレス。このような生活習慣が引き起こすものが「生活習慣病」です。あまりにも身近であるゆえに深刻さに気づきにくいところが、生活習慣病の恐ろしさです。
生活習慣病とは
生活習慣病とは、偏った食事や運動不足、ストレス、喫煙習慣など、生活習慣の乱れが原因となる病気のことを指し、糖尿病や高血圧、脂質異常症などがその例です。歯科医院では歯周病を生活習慣病ととらえるケースもあります。
当院で診療可能な病気・症状
生活習慣病には数多くの種類がありますが、ここでは糖尿病、高血圧、脂質異常症についてご説明します。
1.糖尿病:
本来であれば、私たちの体にはインスリンの分泌がおこなわれ、血糖値のコントロールがスムーズにできるようになっています。インスリンの分泌にトラブルが起きると、常に高血糖の状態が続くことになります。これが糖尿病です。
糖尿病になるとのどの渇きや疲労感が目立ち、足の感覚が失われることもあります。
2.高血圧:
一時的に血圧が上がるだけならそれほど深刻ではありませんが、家庭血圧で135/85mmHg以上が続くなら高血圧の可能性が高いと言えるでしょう。症状が進行すると動脈硬化の原因となり、命の危険にかかわるケースも少なくありません。
3.脂質異常症:
血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が一定基準よりも増える状態です。血液はドロドロになり、循環が悪くなります。
そのほかにも、心疾患や脳卒中、がんなども生活習慣病として分類されています。
生活習慣病はなぜ危険なのか
普段の生活が原因である生活習慣病は今でこそ知名度が高いものの、それほど真剣にとらえる方が多くないことが現状です。しかし、生活習慣病を軽視するのは非常に危険です。 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、動脈硬化の原因になります。動脈が固くなることによって血管が詰まり、血液循環が悪くなり、必要な栄養や酸素が体内に届かなくなります。これが動脈硬化で引き起こされる問題点です。
結果、狭心症や心筋梗塞をはじめとする心臓に関する病気、脳梗塞などの引き金になります。これらは命の危険にもかかわる病気であるため、生活習慣病だからと言って楽観視は危険です。
一時的にはそれほど気にならない不摂生でも、日常的に続けると負担が積み重なっていきます。後になって取り返しがつかない結果を招くことがないよう、早めの対応を心がけることが大事です。
このような症状がありましたら、ぜひご相談ください
- 「水分補給をしているのに、すぐにのどが渇く」
- 「よくトイレに行く」
- 「手足がしびれる」
- 「頭痛、動悸がある」
- 「めまいや耳鳴りを感じるときがある」
このようなサインに、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が潜んでいるケースがあります。早いうちから治療を始めると同時に、普段の生活環境の改善に努めていきましょう。
当院の検査と治療法
生活習慣病の原因は、
- ・偏った食事
- ・運動不足
- ・喫煙
- ・飲酒
- ・睡眠不足
- ・ストレス
など、日常生活におけるものがベースとなります。
不規則な生活を日常的に送っていると、その分体に大きな負担がかかるようになります。血糖値の上昇や高血圧につながり、ひいては動脈硬化を引き起こす可能性があるため、心当たりがある場合には生活習慣を見直すことが大事です。
当院の治療法
生活習慣病への治療には、薬物療法と同時に普段からの生活習慣の改善が必要です。
1.薬物療法:
それぞれの症状に対する薬を処方し、決められた量を服用していただきます。途中で体調が悪くなった場合には必ずお伝えください。
2.食事療法:
現在の食事についてお伺いし、健康的な食習慣にするための見直しをおこないます。塩分や脂肪分、炭水化物をとりすぎず、バランスのとれた食事を続けていくことが理想です。
3.運動療法:
心筋梗塞や深刻な不整脈が確認されなければ、運動も症状緩和に役立ちます。脈が上がりすぎない程度の有酸素運動がおすすめです。
4.禁煙:
タバコには何と200種類以上の有害物質と、50種類以上の発がん性物質が含まれています。そのため、喫煙習慣がある方は循環器にダメージを受けているケースが多く、生活習慣病になりやすいと言われています。後になって重篤な症状を誘発しないためにも、禁煙をしましょう。
当院では保険診療での禁煙外来にも対応していますので、喫煙による体への影響が気になる場合はぜひご相談ください。